2017年10月26日木曜日

10年目の秋

10月22日で母の10年目の命日を迎え、母も還暦の年となりました。
22日は家族で母のことを思い出しながら、穏やかに食事をしました。母に願うことは、お兄ちゃんの病気が治りますようにと頼みました。旦那さんも、母に頑張ってますよ!と報告したいけれど、お兄ちゃんを治せていないから報告できない、お母さんのことを考えると涙しかでないよと祭壇を見つめながら寝てしまいました。当時、旦那さんはまだ大学で教職の免許を習得中だったので、学校が終わったらすぐに母の病院にかけつけてくれました。もうだめなのかあと病室を出ると泣いていた私をいつも笑顔で冗談を言ってくれました。旦那さんには、感謝の言葉しかありません。
亡くなった日は、晴天でした。お昼の12時8分。兄の誕生日は、12月8日なにか意味があるのかなあと思いました。苦しかった顔から、本当に幸せそうな顔になりました。痛みや苦しみ、人間のしがらみから開放されたような穏やかな表情でした。ちょっとたったら、母の周りの空気がキラキラ輝きはじめました。グラスもキラキラしていて、目の錯覚かなあと思いましたが、実際本当に輝いていたんです。(あまりこういったことは信じないタイプですが本当なんです)抗がん剤で、髪の毛が生えていなかったので、私は母が大好きだった、ターシャ・テューダーがよくしている可愛らしい被りものを真似て、手芸センターに急いで行き、布を買い、手縫いで作りかぶせてあげました。
母は、みんなから愛されて天国へいったので幸せだったと思います。兄が、喪主をつとめた言葉が今でも頭を離れません。
「父の母への愛は一点の曇りもないものでした」
そんな逞しかった兄に戻るようにこれからも家族で支えあって生きていきたいです。


上高地で5日間キャンプして服がすべて濡れてしまいみんなでよくわからない格好になってしまったときに撮った父と母の写真。私の一番のお気に入り。


父に内緒で、命日の日にこっそりお店に写真を飾りました。仕事が大好きだった母ですから。

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